省エネ基準とは、国が定めた「省エネルギー基準」(平成28年基準)のことをいいます。この省エネ基準は元々は2015年から義務化される話で検討されてきましたが反対意見もあり見送られてきました。見送られた代わりに2021年4月から、建物が省エネ基準に適合しているかどうかの「説明」が義務化されました。
そして2022年6月に「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律(令和4年法律第69号)」が交付されました。
これにより2025年省エネ基準適合義務化を全ての新築住宅・非住宅が省エネ基準の適合義務となります。
これまでは説明義務・適合努力義務であった基準が施行日以後に工事着手の建物は省エネ基準を満たす必要があります。

省エネ性は「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」のふたつの指標で評価されます。
〇外皮性能
外皮性能とは建物の外周部(壁、床、天井、窓など)の省エネ性能のことをいいます。
住宅の外皮性能は、UA値とηAC値により構成され、いずれも、地域区分別に規定されています。

一次エネルギー
化石燃料、原子力燃料、水力、太陽光など自然から得られるエネルギーを「一次エネルギー」、これらを変換・加工して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガスなど)を「二次エネルギー」といいます。ちなみに家の中で使用するエネルギーは二次エネルギーが多く使用されています。それぞれの計算単位が異なるため一次エネルギー消費量という統一の単位に換算しそうエネルギー消費量を求めます。省エネルギー基準で定められた「基準一次エネルギー消費量」と比較して、消費するエネルギーをどのくらい削減できるかを確認し、削減できる値が大きいほど省エネ性能が高いといえます。
省エネ住宅のメリット
省エネ住宅は3つの優しさ
優しさ①からだに優しい
夏は涼しく、冬は暖かい住宅であること
断熱や日射遮蔽によって室内の快適さが向上します。エアコンの効きもよく快適な環境はストレスの軽減にもつながりますね♪また、ヒートショックや熱中症を予防にもなり健康にもつながります!
優しさ②家計に優しい
光熱費が抑えられます。
前述のとおりエアコンの効きがよいということは冷暖房費用を抑えられることにつながります。経済面の負担を軽減できる住宅は環境に優しいだけではなく家計にも優しい住宅といえます。
優しさ③脱炭素社会づくりに貢献
居住中のエネルギー消費量を減らすことは、CO2削減を大きく促すといわれています。
省エネ住宅のデメリット
コロナ、ウッドショック、ウクライナ情勢など度重なる外部環境の変化によって資材の品薄や値上がりが続いています。また、省エネ住宅の基準を満たすにはどうしても初期費用がかかってしまいます。補助金制度などを使えばある程度は軽減が可能ですが今後も建築費用が上がっていくことは否定できません。。。
最後に
メリット、デメリットをご紹介しましたが、お住まい探しで一番大切なのは沢山あるご希望条件の中で何を優先して考えていくかが重要です。
初期費用をかけすぎても将来必要となる維持コストを支払えず建物が劣化してしまう、初期費用を抑えすぎてトータルコスト(取得費用、維持コスト、光熱費などのランニングコスト)が高額になってしまうなんてこともあります。
弊社ではお客様のご希望条件をしっかりとお聞かせいただきお客様の最適な住まい探しを全力でサポートさせていただきます。
お気軽にご相談くださいませ(^^♪